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小4から二宮和也くんのファンです。
今回紹介するのは、2022年12月9日に公開された「ラーゲリより愛を込めて」。
この映画の情報が解禁されたとき、
むむ。また戦争映画か…。
と思ったのは、私だけではないと思います。
アイドルグループ・嵐として活動する二宮和也くんに一目惚れ。
ドラマ・映画作品も、ほぼほぼ見てきました。
そんな私ですが、ハッキリ言って戦争映画は、好きじゃありません。
けれど、推しの仕事は見届けねば!
という気持ちが圧倒的に勝ち、映画館に観に行きました。
結果的に、この映画が本当に素晴らしかったので、記録に残しておきたくて記事を書いています。
- 二宮和也くんのファン
- 戦争映画は苦手
- 日常生活に疲れている
そんな方に、読んでほしい記事です。
ぜひ、最後までご覧ください。
「ラーゲリより愛を込めて」は、UーNEXTやAmazonプライム・ビデオで配信中です。
主演・演技派アイドル二宮和也
「ジャニーズきっての演技派」と言えば、真っ先に名前が挙がるぐらいの演技派アイドル二宮和也。
二宮くんのドラマ初出演は、1998年「天城越え」。
当時14歳だった二宮少年は、お芝居の世界へと前進し、数々のドラマや映画に出演していきます。
2022年は、ドラマ・日曜劇場「マイファミリー」、映画作品では「TANG」と「ラーゲリより愛を込めて」の全3作品の主演作品がありました。
戦争映画は好きじゃない
単純に、経験したことないものに対して、なんと思えばいいかわからないので、私はあまり戦争映画が好きではありません。
たくさんの人が不自由をしいられてきた時代のことを、今たくさんの便利さや自由に囲まれている私たちは、どう感じていいものなのでしょう。
予告では、ニノさん演じる山本が病気になることはわかっていたし、どうせ亡くなって悲しみにくれる映画になるんだろう…って勝手に予想していました。
お涙ちょうだい映画は、いや。
二宮くんの演技はナチュラルで親近感がわきます。
そして、感情のこもったシーンでは、視聴者の心に響くように訴えかけてくる。
殺人鬼の高校生、スケベな高校生、貧乏大家族の高校生、フリーターの青年、病気の青年、親を殺され遺族となった青年・兵隊、江戸時代の青年、一匹狼の医者などなど、様々な役を演じてきました。
その中で、出来上がってきたイメージが、こんな感じ。
- ラブストーリーが少ない
- 江戸~昭和・戦争など時代背景が昔の作品が多い
- 病気がち、影の部分を持つ、ポンコツ役などが似合う
- 実話をもとにした主人公が多い
この人は確実に存在している!と思わせる、そんな魅力がニノさんの演技にはあります。
けれど、戦争モノは、観ている側の感情移入が難しい。
映画を観終わった後の感想
ラーゲリ現代と現代とを繋ぐ、素晴らしい映画でした!
二宮和也×安田顕
この映画の異様な世界に一気に引きずり込まれたのは、安田顕さん演じる原さんとラーゲリで再会したシーンでした。
結婚式で会った原さんの姿とは変わりすぎていて、パット見は誰だか本当に分かりませんでした。
不当な扱いをしいられ受け入れざるを得ず、ラーゲリで生きてきた原さんの姿がまさしく表れていました。
そして、そんな環境の中で正当な判断能力もなくなり、原さんは山本のことも売ってしまう。
このシーンがすごく印象に残りました。
山本は、すごくショックを受けていたのに原さんを許し、「許すも何も私の25年は変わらない。」と言ったのです。
この不当な扱いを誰かのせいにするのではなく、自分の人生はすべて受け入れるという強さに胸を打たれました。
そんな山本の姿を間近で見続けるうちに、どんどん行動的になっていく原さん。
希望を取り戻し、自分を取り戻した目が好きでした。
俳優・二宮和也の演技力
俳優・二宮和也の凄さを改めて感じたのは、病気になってからの演技。
凄まじかった。
喉から絞り出される声は、病気であることが一瞬で分かりながらも、台詞として聴き取れるものでなければいけない。
表情も、しわの細部まで動かしているよう。本当に彼の演技力は留まることを知らない。
「俳優じゃなくてアイドルです」と、本人が言ってきたものだから、どんなに心揺さぶられる演技をしていても、世間中から演技力を絶賛されていても、私は断固として「俳優・二宮和也」とは言ってこなかったのです。
ですが、今回ばかりは言わせていただきます。
あなたは立派な俳優です!
そして、先日ブルーリボン賞・主演男優賞を受賞したとのニュースが入ってきました。
「まだ後輩には譲りません」
かっこよすぎですね。
そして、今年2023年秋にも公開される映画「アナログ」の情報も。
久々のラブストーリーなので、どんな表情を見せてくれるのか今から楽しみです!
なるほど!の構成・伏線回収
最初は、手紙を書くことも許されなかったラーゲリ内。
文字を書く俳句も禁止されたり、持ち物検査が度々あったりする厳しい環境の中、「山本の遺書は絶対に家族に届けなければならない」という使命を持った4人の答え。
それは、「頭の中で考えたことは誰にも奪えない」という山本の言葉の中にあって、4人で手紙を分担し、記憶できるぐらいに覚えること。
その構成・伏線回収が、「なるほど!」の一言につきる!爽快感さえ感じる展開でした。
いよいよ、物語はラストへ。
「僕の家族にも笑顔で会ってやってください」と、病床で山本がちぎれそうな声で言ったことを守ろうと、口角を必死に上げながら手紙を代読する原さん。
でも、どうしても笑顔にはなりきれない。そんな原さんの表情が痛くて、涙が止まりませんでした。
4人がそれぞれ手紙を渡す相手も考えられてましたね。
母を亡くした松田さん(松坂桃李さん)が、山本の母へ。
妻を亡くした相沢さん(桐谷健太)が山本の妻へ。
手紙の分担を決めた時にあえてそうしたのか、物語内では語られてはいないようでしたが、それぞれ想いを重ねて手紙を読むシーンに、泣きっぱなしでした。
山本が残したもの
過酷な環境に生きながら、みんなの希望に光を灯した山本が、それぞれに山本が残したもの。
原さんには、再び人の前に立つこと。
松田さんには、卑怯者じゃなくなること。「一等兵じゃない!松田研三だ!!」と相沢さんに逆らったとき、山本の意思を受け継ぐ強さがありました。
しんちゃん(新谷健雄/中島健人さん)には、字を書くこと。
そして、相沢さんには、ただただ生きることを。
戦争は遠い昔の話ではない
時は流れて2022年。
山本の息子がおじいさんになり、孫の結婚式でスピーチをするシーン。
「素晴らしい門出だ」「素晴らしい結婚式だ」と、山本と離れ離れになった日に参加した結婚式での言葉を言う。
まだ小さな子どもだった頃のことなのに、おじいさんになっても覚えているぐらい、大事にしてきた山本の面影があることがとても温かかった。
それが、2022年の出来事。
戦争ってずーっと昔のこと、他人事だと思って生きてきた。
けれど、今も生きている人はいるんってことが分かりました。
家族やいろんな人たちが戦争で何かを失くし、誰かを亡くし、辛い思いをしてきたこと。
短い人生の中でも残してくれたものがあることを、忘れるべきではないと30年以上生きてきて、しみじみと感じました。
そして、現代と繋がったこの構成により、人の悩みや辛さは時代背景や環境こそ違えど、その人が苦しいって思ったら苦しいし、辛いと思ったら辛い。
喜びや楽しさもまたそうであって、いつの時代も人の感情も、人から学ぶものも希望だってあるなと思った。
ラーゲリにいるから、だから辛いんじゃない。どんな時でも、どんな環境でも希望を見いだせる心さえ持っていれば、人間は生きていけるんだろうなと感じました。
こんなに感情移入できる戦争映画は初めて。
まとめ:全人類に観てほしい映画!
戦争映画を毛嫌いしてきた私ですが、この映画は観てよかった!
戦争映画の好き嫌い、二宮和也の好き嫌いを問わず、いろんな人に見てもらいたいです。
「ラーゲリより愛を込めて」は、UーNEXTやAmazonプライム・ビデオで配信中です。
気になった方はぜひ、映画をご覧ください。
こんな素敵な映画を作ってくださった瀬々監督をはじめとするスタッフの皆様、キャストの皆様、関係者の皆様には、とても感謝しています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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